読み書きが苦手な子どもの理解と支援

 黒板を書き写すのに時間がかかる、音読がたどたどしい、学年が上がっても計算に指を使う、宿題をやらない、苦手な問題があるとパニックになる、学校を嫌がるなど、学習に関連する困りごとの背景に、学習障害(LD)の問題がかかわっている場合があります。誰よりも子ども自身が困り、自分に合った方法を知りたいと思っているかもしれません。

 子どもにかかわる大人が学習障害(LD)の困難を体験的に理解し、子どもたちの学習方法の選択肢を広げることができるよう、参加型・体験型のワークショップを実施します。

学習障害(LD)とは

「基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。」(文部科学省)

文部科学省の調査(令和4年「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」文部科学省初等中等教育局特別支援教育課)によると、知的発達に遅れはないものの学習面で著しい困難を示す児童生徒の割合は、およそ6.5%と推計されています。

[日時]2025月8月19日(火) 14:00~16:00
[対象]世田谷区内の保護者、世田谷区内の子どもにかかわる教員・支援者等
(定員30名程度)
[会場]世田谷区男女共同参画センター らぷらす4階 研修室3
http://www.laplace-setagaya.net/floorguide/
[参加費]無料
[プログラム]

第1部:『LD・ADHD等の心理的疑似体験プログラム第3版』(日本LD学会 特別支援教育士資格認定協会 2016)
LD等の子どもたちが日頃学校生活や日常場面で経験していると思われる困難さや、それに伴う感情、ストレスなどを体験し、子どもたちの学び方の特徴について考えていただきます。

― 休憩 ―

第2部:学習方法の選択肢を広げる工夫についての情報提供
タブレット端末(iPad)などICTの活用など、「読み」「書き」を支援または代替する方法等について情報提供します。
[お申込み方法]

お申込みフォームからお申込みください。
申込み締切:2025年8月4日(月)(希望者多数の場合は抽選)
参加の可否にかかわらず8月5日(火)午後にメールにてお返事させていただきます。
8月5日(火)16:00までに連絡が届かない場合は、下記連絡先までお問い合わせください。

お願い

  • このプログラムは、子どもたちが困難さゆえに感じている不安や苛立ちなどについて、心理的疑似体験を通して理解するものです。そのため、プログラム中に参加者がストレスや不安を感じる場面があります。あらかじめご了承ください。心身の不調で治療中の場合には、主治医とご相談の上、お申込みください。ご不安な場合には、当発達相談室までご相談ください。
  • 保護者様からのお申込みには、事前にこちらからお電話をかけさせていただき、15分程度お話をうかがいます。よろしくお願いいたします。
  • このプログラムでは参加者に発言していただく場面や、参加者どうしで意見交換していただく場面もあります。プログラム中に知り得た参加メンバーの個人情報等につきましては、お互いのプライバシーを守りあえるよう、ご協力をお願いいたします。
  • 終了後にこのプログラムに関する簡単なアンケートを予定しております。アンケート結果をもとに、よりよい発達相談システムの構築に向けての検討・研究を行うため、資料を作成することや関連学会に発表することがあります。その際には個人が特定されることのないよう十分配慮いたします。

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<お問い合わせ>

〒154-0002
世田谷区上馬2丁目37-15昭和女子大学S-B棟
子育てステーション世田谷発達相談室
03-6450-9566

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